期間工の仕事は、夜勤も含めてさまざまな勤務形態が存在します。しかし、体力面や生活リズムの観点から、期間工でも「夜勤なし(昼勤・日勤のみ)」という働き方を希望する人も多いのではないでしょうか。
本記事では、期間工の勤務形態について詳しく解説します。夜勤なしで昼勤のみの場合と夜勤ありの場合の収入差も紹介していきます。
目次
期間工の勤務形態は3種類ある
期間工の勤務形態は大きく分けて日勤(昼勤)、準夜勤、夜勤の3種類です。メーカーは24時間態勢で稼働しているため、夜間にも勤務があります。期間工は、3種類の勤務形態を組み合わせた勤務シフトに沿って就業します。主な勤務シフトは次の3種です。
- 日勤(昼勤)
- 2班2交替
- 3班2交替
充実した期間工の生活を送る上では、自分に合った勤務形態やシフトを選ぶことが大切です。以下では、各勤務シフトの特徴を紹介します。
日勤(昼勤)
日勤(昼勤)は、一般的な会社員と同じ働き方です。朝から夕方までの勤務で、土日休みの5勤2休で働きます。日勤のメリットは、体力的・精神的な負担が軽く、一般的な生活リズムを維持できることです。
しかし、日勤のみだと深夜勤務の手当がつかないことから、夜勤ありの勤務形態に比べるともらえる給与が低くなってしまいます。稼ぎを重視する場合、夜勤ありの勤務を検討することも大切です。
2班2交替(準夜勤あり)
2班2交替では、日勤と準夜勤があります。準夜勤とは夕方から深夜までの勤務を指します。日勤と準夜勤の2班を週ごとに入れ替え、土日休みの5勤2休で働きます。
2班2交替の勤務は日勤と準夜勤が週ごとに変わるため、生活リズムを切り替えやすい点が特徴です。また準夜勤の勤務には夜勤の時間帯が含まれるため、夜勤手当による収入増が期待できるでしょう。
夜勤は生活リズムに影響を与えるため、睡眠時間の確保が重要です。特に、初めて夜勤をする場合には、寝れないことが続いてミスをしてしまう可能性があります。期間工で夜勤をする際は、自分の体調に合った睡眠リズムや休息の取り方を見つけましょう。
3班2交替(夜勤あり)
3班2交替は、日勤と夜勤がある勤務形態です。夜勤は、夜から翌朝までの勤務になります。従業員を3班に分け、4日勤務したら2日休む「4勤2休」で、日勤のみのシフトと夜勤のみのシフトを繰り返します。
3班2交替の勤務形態は、深夜勤務の手当がつくことが魅力的です。夜勤手当は収入のアップにつながるため、効率よく稼ぎたい人にはおすすめといえるでしょう。
ただし、夜勤の仕事は体に負担がかかることもあります。3班2交替では、体力面を考慮しつつ自分のペースで働くことが重要です。
「日勤のみ」は希望が通らないこともある
期間工で働くにあたって、日勤(昼勤)のみのシフトで働きたい人もいるでしょう。しかし、日勤のみの求人は少なくかつ人気があるため、すぐ募集が埋まってしまう可能性があります。
期間工を採用するのは、主に製造業などのメーカーです。製造業では、生産効率を高めるために24時間体制で工場を稼働させます。そのため、製造業では夜勤を含むシフト制を採用していることがほとんどです。
期間工の配属職場は会社が決定し、応募者が指定できない場合があります。生産計画や生産変動に合わせて配属が行われるためです。同様に、日勤のみの勤務も希望できない場合があります。
日勤のみで採用されたとしても、生産ラインの変動や需要に応じて職場異動やシフト変更が行われ、夜勤が発生する可能性もあります。期間工で日勤のみを希望する場合でも、夜勤のシフトがある可能性も考慮しておきましょう。
【月収比較】稼ぎたい人には夜勤がおすすめ
期間工の勤務形態には夜勤が含まれるシフトが主ですが、労働基準法によって22時から翌朝5時までの深夜労働については、時給を通常の25%増しとすることが定められています。
深夜手当に関しては、独自の残業(時間外)手当を付与することで日勤の時給から50%増しに設定している工場もあります。独自の手当がある工場での夜勤を選択すると、さらに高い収入を得ることができるでしょう。
以下は、3つの勤務形態における勤務シフトごとの月収例です。
勤務形態 | 月収例 | 勤務時間 | 休日 |
---|---|---|---|
3班2交替 | 324,000円 | 8:30~18:45 20:30~翌6:45 |
変則休日(4勤2休) |
32班2交替 | 227,000円 | 8:30~17:15 17:00~25:45 |
土日休み(5勤2休) |
3日勤(昼勤)のみ | 203,000円 | 8:30~17:15 | 土日休み(5勤2休) |
3班2交替は夜勤が多く月収が最も高いため、稼ぎたい人にはおすすめの勤務形態です。一方、2班2交替は土日休みのため、プライベートの時間を確保しやすく、生活リズムを崩しにくい働き方といえます。日勤(昼勤)のみは収入は少ないですが、生活リズムを安定できるメリットがあります。
各勤務形態には、それぞれメリットとデメリットがあるため、自分の希望やライフスタイルに合った働き方を選択しましょう。
日勤でも活躍できる!期間工に応募しよう
期間工の勤務形態には、日勤(昼勤)、準夜勤、夜勤があり、多くの企業で3種類を組み合わせたシフト制で勤務します。シフトには日勤のみ、2班2交替(準夜勤あり)、3班2交替(夜勤あり)がありますが、日勤のみの勤務を選べる工場は多くありません。
稼ぎたい人には、夜勤ありのシフトがおすすめですが、夜勤で寝られないことによる体力的、精神的負担を考慮すると日勤も選択肢の一つです。
日勤と準夜勤がセットとなる工場もあり、夜勤はつらくても準夜勤なら耐えられる可能性もあります。期間工での就職にあたっては「日勤のみ」にこだわらず、視野を広げて自分に合った勤務形態を見つけることも大切です。
期間工は寮を完備していることが多く、生活費を抑え貯金しやすい環境がそろっています。自分の目標を実現させるために期間工の勤務形態を知り、期間工の仕事へ挑戦してみましょう。