期間工の勤務形態は、基本的に日勤と夜勤を数日から数週間繰り返す働き方となります。そのため、生活リズムを崩しやすく、体調管理が難しいといったイメージがある人もいるのではないでしょうか。
この記事では、夜勤のあるシフトで期間工として働くにあたってどのような生活になるのかを紹介します。夜勤で働くことのメリットやデメリットも紹介するため、期間工での働き方を知りたい方はぜひ参考にしてください。
目次
期間工で夜勤のある生活はきついのか?
期間工の夜勤はきついと言われますが、これは生活リズムを整える必要がある点と、仕事自体が体力を使うことに起因します。そのため、期間工の夜勤で働いて稼ぐためには、いかに生活リズムを崩さずに体調を整えられるかがポイントです。期間工は土日休みが多いため、休みの日にしっかりと身体を休めることも押さえておきたい要素だといえます。
ただし、会社側も夜勤に対するケアを徹底しており、夜勤4〜5日勤務の場合には2日の休みが設けています。慣れていない最初のうちは大変に感じますが、この働き方に慣れると問題なく生活できるでしょう。
夜勤で働くことのメリット・デメリットとは
ここでは、夜勤で働くことのメリットとデメリットをそれぞれ紹介していきます。
メリット
夜勤で働く最大のメリットは、夜勤手当がつくことです。労働基準法では、22時から5時までの間に働くと、25%の深夜手当を支給しなければなりません。そのため、同じ勤務時間で考えると、日勤で働くよりも夜勤で働いた方が多くの給料を得られます。
また、日勤から夜勤に切り替わるタイミングの休みが少し長くなる点もメリットといえます。日勤で金曜日の17時半に仕事を終えて、週明け月曜日の17時からの夜勤となると、休日が実質3日あるようなものです。時間をかけてやりたいことがある場合は、日勤から夜勤に切り替わるタイミングの休日を有効活用できるでしょう。
ほかにも、勤務先の工場によっては日勤よりも夜勤の方が忙しくないケースもあります。日勤では生産ラインが活発に動いていますが、夜勤は簡単な軽作業が主に行われます。夜勤は定時で帰れることが多いとも言われており、夜勤の生活リズムに慣れると楽に感じられるかもしれません。
デメリット
夜勤で働くデメリットは主に以下の2つが挙げられます。
● 睡眠不足
● 体調不良
期間工の勤務形態としては、夜勤を含む2交替制・3交替制となるのが一般的です。睡眠の質を高めるためには一定の生活リズムを保ち、体内時計を整える必要がありますが、日勤と夜勤が繰り返されると体内時計が乱れます。そうなると、睡眠を取る時間を体が認識できなくなり、寝たい時に眠れなくなってしまいます。
また、睡眠不足は免疫力を低下させ、体調不良を起こす原因の一つです。そのため、風邪や腹痛になりやすくなり、仕事に悪い影響を与えてしまいます。
期間工で夜勤を入れる場合の生活リズムとは
ここでは、夜勤シフトがある場合の生活例として、トヨタバッテリー株式会社の静岡工場におけるシフトを紹介します。
● 新3班2交替制
勤務時間:以下のようなシフト制による、変則休日の4勤2休
「A」= A勤 / 8:30~18:45 (休憩/10:15~10:30、12:15~13:00、15:00~15:15、17:30~17:45)
「B」= B勤 / 20:30~翌6:45(休憩/22:15~22:30、24:15~1:00、3:00~3:15、5:30~5:45)
日勤・夜勤ともに4日続けた後、2日の休日がもらえます。新3班2交替制の場合は土日休みにならないため、人が多い週末を避けてプライベートの時間を楽しめるでしょう。
● 2班2交替制
勤務時間:以下のようなシフト制による、土・日休みの5勤2休
「A」= A勤 / 8:30~17:15(休憩/12:15~13:00)
「B」= B勤 / 17:00~25:45(休憩/21:00~21:45)
この働き方では、土日にしっかりと休日がもらえます。特に、日勤であるA勤から夜勤であるB勤に切り替わる週末は、丸3日分の休みをもらえるため、プライベートの時間に充てたり資格の勉強をしたりと有効活用できるでしょう。
夜勤をする際に気を付けたいポイント
夜勤で働く際に気を付けておきたいポイントとして、夜勤前に睡眠時間を取り過ぎないということです。寝すぎることはかえって健康に悪く、睡眠の時間をいつもと一定に保つことが大切です。夜勤の日は、いつも通りの時間に起き出勤前に仮眠を取るくらいにしておきましょう。
勤務中の仮眠は、短時間でも十分な休息となります。寝れない場合には無理に寝る必要はなく、横になって目を閉じるだけでも身体を休めることができます。仮眠を取っても勤務中に眠くなる場合は、とにかく体を動かしましょう。ほかに夜勤スタッフがいれば、会話をするのも効果的です。
食事についても、胃を刺激しない優しい食事を摂るように心がけることが、健康を保つためには不可欠です。夜勤明けは体が冷えやすいため、少し散歩して代謝を上げたり、帰宅後シャワーを浴びたりすることで自然と眠気を誘えるでしょう。明るくて眠れない場合は、アイマスクを使うことも有効です。
期間工で夜勤をするなら、休日を工夫して生活リズムを整えよう!
未経験でも高い給与を得られるのが、期間工の大きな魅力です。期間工で夜勤を続けるため、休日を有効利用して生活リズムを整えることで、体調を崩すことなく慣れることができます。コツをつかめば負担も少なく切り替えることができるようになるでしょう。
期間工で働くことを検討している方は、ぜひ自分なりの工夫を考えて準備しておきましょう。