期間工とは、主にメーカーの工場などで数か月から1年ほどの期間限定で勤務する仕事です。一時的にしっかり働いて多く稼ぎたい人に適している働き方ですが、基本的に半年程度の短期雇用となるため、休暇を取りにくいイメージがあります。
この記事では、期間工では休日の取得ができるのかという点について、実際のシフト例や休暇の種類などを紹介していきます。期間工として働いてみたい人はぜひ参考としてお読みください。
目次
期間工は休みを取れる？
期間工の勤務形態はシフト制であることが多く、シフトによっては夜勤が発生することもあります。週次の休みについては、基本的に完全週休2日制です。また、土日が休みとなる工場も多いですが、シフトによっては平日が休みになることもあります。
繁忙期には休日出勤をお願いされることもありますが、一般的な会社員と同程度の休みを取得することができ、休みをうまく調整して旅行に行くなど、プライベートを充実させることも十分可能です。
【勤務形態別】1か月のシフト例
実際に期間工として働く際には、どのようなシフトが組まれて、どのような生活時間となるのでしょうか。
ここでは、トヨタバッテリー株式会社の募集要項を参考に、勤務形態別（新3班2交替、2班2交替、通常勤務）にシフトを解説していきます。
新3班2交替
「新3班2交替」とは、3つの班に分かれて日勤と夜勤の2つの時間帯での勤務を交代制で行うシフトのことです。新3班2交替のシフトでは土日以外が休みとなる変則休日の4勤2休の勤務となり、1回の実労働時間は8時間45分となります。
勤務時間は、日中に勤務するA勤（8:30～18:45）と、夜勤であるB勤（20:30～翌6:45）の2交代制で、4日連続で勤務して、その後2日休みを繰り返すシフトです。そのため、休みが変則的となります。土日が休みになる場合もありますが、平日に2連休となることが多くなります。ひと月あたりの休日の日数は10日から11日となります。
2班2交替
「2班2交替」とは、2つの班に分かれて日勤と夜勤の2つの時間帯での勤務を交代制で行うシフトのことです。2班2交替のシフトでは土日が休みとなる5勤2休の勤務となり、1回の実労働時間は8時間となります。
勤務時間は、日中に勤務するA勤（8:30～17:15）と、夜勤であるB勤（17:00～25:45）に分かれます。5日連続勤務であるため、新3班2交替より勤務日数は多くなりますが、勤務時間は少し短く、土日に休みを取りたい人に適した勤務形態です。ひと月あたりの休日の日数は約10日となります。
通常勤務
「通常勤務」とは、一般的な会社員と同じ日勤のみの働き方です。シフトは土日休みの5勤2休での勤務となり、実労働時間は8時間となります。
勤務時間は、8:30～17:15であり、夜勤を避けたい人や、土日にしっかり休みを取りたい人に適した勤務形態です。ひと月あたりの休日の日数は約10日となります。
週休以外に休日や休暇は取れる？
期間工の勤務体系はシフト制ですが、一週間のうち1日から2日は労働基準法に基づいて休みがとれます。期間工は雇用形態が契約社員という形で期間が決められていますが、週休以外の休暇については取得できるのでしょうか。
ここでは、有給休暇、ゴールデンウィーク休暇、夏季休暇、年末年始休暇といった主な休暇の取得状況について解説していきます。
有給休暇
有給休暇は、要件を満たしている場合は雇用形態によらず付与されることが労働基準法で定められています。通常であれば、入社から半年を経過すると10日間取得することができます。ただし、基準となる期間の8割以上出勤していることが条件となります。
期間工の雇用契約において、半年ごとに継続意思確認のもとで更新されるケースがあります。その場合では、半年ごとに新規契約となるわけではないため、更新となったタイミングで有給休暇が付与されます。
ゴールデンウィーク休暇
期間工は主に工場勤務となるため、緊急対応が必要な場合を除いて、工場が休みとなるゴールデンウィーク期間は休暇を取得できます。トヨタバッテリー株式会社の期間工においても、ゴールデンウィーク休暇があります。ゴールデンウィーク休暇の日数は暦通りでおよそ10日前後です。
夏季休暇
期間工の仕事では、お盆に休みとなる工場も多く、その期間と並行して夏季休暇を取得できます。トヨタバッテリー株式会社の期間工においても、工場が休みとなる期間に夏季休暇があります。夏季休暇の日数は、お盆の時期を含めて10日前後です。
年末年始休暇
年末年始も工場が停止することに伴い、長期で休みを取得できます。トヨタバッテリー株式会社では、年末年始休暇として10日前後の休暇を取得できます。そのため、年末年始は家族でゆっくりと過ごしたり、旅行に行ったりするなど、プライベートを充実できます。
期間工は長期休暇も取得できる！
期間工は勤務時間が長く、夜勤もあって不規則であるというイメージを持たれやすい仕事ですが、実際には土日休みの工場もあり、有給休暇などもきちんと取得できます。トヨタバッテリー株式会社では、有給休暇に加えてゴールデンウィーク休暇や夏季休暇など10日前後の長期休暇が年に数回ある点も魅力です。
これから期間工として働くことを検討している人は、休暇はきちんと取得できることを前提に、前向きに応募を検討しましょう。
