期間工として働く場合、ほんとんどのメーカーで寮が用意されているため、入寮して生活することになります。その際、現地に向かうまでの交通費や必要な荷物を送る際の費用は、メーカーから負担してもらえます。そこで、期間工でかかる「赴任旅費」はどのタイミングでもらえるのでしょうか。
この記事では、期間工でもらえる赴任旅費の支給条件やもらえるタイミングについて解説します。期間工として遠方へ赴任する方は、ぜひご参考ください。
目次
期間工でもらえる赴任旅費とは?
そもそも赴任旅費とは、新規採用や転勤などに伴い、従業員が現在の居住地から新しい勤務地へ移動する際に、会社が支給する移動に関する費用のことです。期間工でもらえる赴任旅費には、「移動に関する旅費」と「荷物を送るための運送費」の2つに分けられます。それぞれ、以下で詳しく解説します。
旅費とは移動に関する費用
旅費具には大きく分けて2つの費用が含まれます。1つは移動手段の運賃や料金で、電車、バス、航空機、タクシー利用の際の料金がこれに該当します。もう1つは移動に付随する宿泊費用で、ホテルなどの宿泊施設利用代です。
運賃・料金については、鉄道やバスのような公共交通機関のほか、自家用車利用のガソリン代や高速道路料金も含まれることがあります。
支給額・上限額・算定方法は企業によって異なりますが、実費全額を支給するケースから、一定の上限額までといったケースまで様々です。移動経路や日数によって一律の定額支給とする方式もあります。
運送費とは荷物を送るための費用
赴任旅費に含まれる「運送費」とは、赴任に伴う引越しで発生する家財道具や私物の輸送にかかる費用のことです。新天地への移住にあたり、日用品や家具、荷物の運搬は必須ですが、長距離の引越しを個人で行うことは大変な労力とコストがかかります。
このため、会社が引越しに伴う運送業者への支払い実費あるいは一定額を補助してくれます。実際の支給内容は会社ごとに異なり、上限額を設けているケースや定額支給のケースなどあるため、事前にメーカーへ確認しましょう。
赴任旅費をもらえる条件について
以下では、赴任旅費をもらえる条件について解説します。必要書類や支払いのタイミングもあわせてチェックしておきましょう。
赴任すること以外の条件は特にない
期間工が赴任旅費をもらう条件は特になく、遠方への赴任が発生すれば支給されます。ただし、手続きの面では注意が必要です。期間工の場合、多くの企業が赴任旅費を事後払いの扱いとしています。つまり従業員が一旦立替えて旅費・運送費を支払い、後日会社に請求する形式になります。
また、支給される旅費は最小限の交通費と宿泊費となり、贅沢な移動手段や高額なホテルを利用すると対象外となる場合がほとんどです。無駄に出費しないためにも、勤務先が指定する範囲内での費用で抑えましょう。
必要書類の提出は必須
期間工の赴任旅費は、電車、バス、飛行機などの移動手段に関わらず支給されますが、支給を受けるためには領収書などの必要書類の提出が必須です。これは、会社が正確に費用を計上し、適切な手続きを行うための措置です。
赴任旅費の支給は、期間工の就業地までの交通費や宿泊費などをカバーするものであり、正確な費用を把握して不正がないかをチェックする必要があります。したがって、提出された領収書やその他の書類をチェックして問題なければ、支給手続きが進められます。
支払われるのは指定日か初回給料日が一般的
期間工の赴任旅費は、通常入社後の初回給料日や指定された日に支払われることになるでしょう。支払いのタイミングは企業によって異なりますが、入社後1~2週間後や最初の給料日に支給されるケースがほとんどです。
このため、赴任の際にはまず自費で立て替えなければなりません。移動距離や荷物の量によっては、まとまった資金が必要になるため、事前に建て替え費用を準備しておきましょう。
赴任旅費の支給で気を付けるべきポイント
赴任旅費の支給において、いくつか注意すべきポイントがあります。まず、移動に関する支出があった際には、領収書を取っておかなければなりません。
特にチケット予約サイトや交通系ICカード、クレジットカードで支払った場合は、電子領収書や購入履歴を印刷しておく必要があります。また、ETCは領収書が出ないため、高速道路では一般料金で支払いましょう。理由としては、後から会社から領収書の提出を求められた際に必要となるためです。
加えて、高額なグリーン車やビジネスクラスの利用は避けてください。会社の規定によっては、こうした特別席の利用が認められていない場合があるので、事前に確認しておきましょう。なお、立替払いが難しい場合は人事担当者へ事前に相談することが大切です。
赴任旅費の支給には必要書類を無くさず準備することが大切
期間工の入寮における移動では、赴任旅費が支給されることがほとんどです。赴任旅費には、「旅費」「運送費」の2つがあり、それぞれ対象項目が異なります。なお、グリーン車やビジネスクラスの利用など、高額な支払いは認められないことが多いため注意してください。
赴任旅費の支給に条件はありませんが、領収書をはじめとする必要書類があります。事前に準備しておき、無くさないよう手続きまで大切に保管しておくことが大切です。