期間工ではフォークリフトの資格は必要?メリットや取得方法を解説

期間工ではフォークリフトの資格は必要?メリットや取得方法を解説


期間工で働くにあたって、フォークリフトの資格取得しておくと大きなアドバンテージとなります。フォークリフトは大きな材料の運搬や在庫管理など、現場で不可欠な機械です。そのため、この資格を持っていれば期間工における仕事の幅が広がり、正社員への登用率も高まるでしょう。
 

この記事では、期間工におけるフォークリフト作業について解説します。フォークリフト資格の必要性やメリット、取得方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
 

フォークリフトの役割

フォークリフトとは、主に工場や物流倉庫などで使用される荷役運搬車両のことです。パレットを使用して、重量物を運搬したり積み下ろしたりする際に用いられます。期間工の現場では、さまざまな場面でフォークリフトを使用します。
 

フォークリフトを運転するには、都道府県の労働局長から交付される「フォークリフト運転者技能講習修了証」という国家資格が必要です。ただし、最大荷重が1トン未満の小型フォークリフトであれば、資格なしでも運転できるケースがあります。
 

期間工でフォークリフト資格を取得するメリット

期間工でフォークリフトの資格を保有していると、仕事探しや採用面接で有利になる可能性があります。フォークリフトの資格を持つことで、あなたが期間工の仕事に必要な技術と知識を持っていることを証明でき、採用側から見て信頼性が高まります。
 

期間工の就業後も、資格を活かす機会はたくさんあります。フォークリフトは自動車工場・製造業などのほとんどの現場で使用されており、資材の運搬や在庫の整理などは欠かせない作業です。フォークリフトの資格があればこうした業務を任される可能性が高まり、仕事の幅が広がるでしょう。
 

期間工でフォークリフト資格を取得するデメリット

フォークリフトの資格を取るデメリットとしては、作業環境に辛さを感じる場合もある点です。フォークリフトは屋外での作業が多く、夏の暑さや冬の寒さ、雨風に直接晒されます。特に、夏場の炎天下では熱中症のリスク対策、冬は防寒対策が必要です。
 

また、フォークリフトはドアや窓がない開放型の操縦席となっているものがほとんどです。悪天候時は雨や雪、強風などから身を守ることが難しく、時には作業そのものが困難になります。
 

フォークリフトで作業する場合は、作業環境への適応力が求められるため、体調管理には十分注意する必要があります。
 

期間工でフォークリフトを扱う仕事

期間工でフォークリフトを扱う場合、主に部品の補充や移動、空いた箱やパレットの回収などを担当することになるでしょう。フォークリフトに乗って作業する時間自体は少ないものの、作業効率の高さが求められます。
 

たとえば、部品在庫の確認、移動先の指定、走行ルートの選定といった準備作業を素早く行い、ほかの作業の待ち時間を最小限に抑えることが大切です。ただし、運搬速度が速すぎると事故リスクが高まるため、細心の注意を払わなければなりません。そのため、フォークリフトの運転技術だけでなく、周囲の状況を把握しながら作業を行う視野の広さも重要です。
 

フォークリフト資格の取得方法

フォークリフトの資格を取得するためには講習が必要であり、取得にかかる時間や費用は資格の種類や経験により異なります。ここでは、フォークリフト資格の取得方法について3つのポイントを紹介します。
 

● 受験資格
● 試験内容
● 資格取得にかかる費用
 

受験資格

フォークリフトの受験資格は、年齢制限のみです。
 
● 最大積載荷重1トン未満:18歳以上
● 最大積載荷重1トン以上:18歳以上
 
どちらにおいても自動車の運転免許証の有無やその他の資格保有の条件などはありません。ただし、普通自動車免許を持っていると学科講習のうち「走行に関する装置の構造、取扱いの方法に関する知識」の項目が免除されます。
 

試験内容

フォークリフトの免許は2種類あり、以下の条件を満たすと「フォークリフト運転者技能講習修了証」という免許を取得できます。
 

● 最大積載荷重1トン以上:国家資格で学科試験、実技試験あり
● 最大積載荷重1トン未満:「フォークリフトの特別教育」を受けると取得可能
 

フォークリフト運転者技能講習修了証(最大積載荷重1トン以上)の学科・実技試験の内容は、以下の通りです。
 

学科試験 最大積載荷重1トン以上 最大積載荷重1トン未満 合格点/配点
本体の構造・取り扱い方法
(普通免許があると免除)
4時間 2時間 12点/30点
荷役の構造・取り扱い方法 4時間 2時間 12点/30点
運転に必要な力学 2時間 1時間 8点/20点
関係法令 1時間 1時間 8点/20点

 

実技試験 最大積載荷重1トン以上 最大積載荷重1トン未満
走行の操作 20時間 4時間
荷役の操作 4時間 2時間

 

なお、学科試験では合格点を満たすだけでなく、合計点が60点以上あれば合格となります。実技試験では100点満点中70点以上が合格ラインです。
 

資格取得にかかる費用

資格取得にかかる費用は、受講する教習所やコースによって異なります。以下で紹介するのは、神奈川県にあるJCフォークリフト教習センターの料金表です。一例として参考にしてみてください。
 

コース 受講期間 受講料金 教本代 総額
35時間コース 5日間 37,400円 2,200円 39,600円
31時間コース 4日間 33,000円 2,200円 35,200円
15時間コース 3日間 16,500円 2,200円 18,700円
11時間コース 2日間 14,300円 2,200円 16,500円

引用:JCフォークリフト教習センター

 

普通自動車第一種・二種運転免許などの免許を有していない場合や特別教習を受講していない場合は、35時間コースの受講が必須です。
 

期間工にフォークリフト資格が必須ではないが活かせる仕事はある

フォークリフト資格を取得すると、期間工として働く際に有利に働く可能性があります。もちろんフォークリフト資格がなくても、期間工として働くことは可能です。
 

資格取得にあたって手間や費用はかかりますが、採用面接時や就業中に得られるメリットは大きいため、期間工で働くにあたって取得するに値する資格だといえるでしょう。期間工として働きたいと考えている方は、ぜひフォークリフト資格の取得を検討してみましょう。

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