待遇が良く高収入を見込める期間工は通年募集しているところも多く、いつでも入社できそうなイメージもありますが、必ずしも応募すれば受かるわけではありません。期間工の募集に対して受かりやすい時期というのはあるのでしょうか。
本記事では、収入面や働きやすさも考慮しつつ、受かりやすい時期や応募するのに適したタイミングについて解説していきます。期間工の募集を見て応募を検討している人は、ぜひ参考としてご一読ください。
目次
期間工募集に受かりやすい時期はあるのか
期間工の募集には通年で行っている定期的なものと、生産計画などの都合で急遽行われる不定期なものの2種類があります。それぞれ受かりやすい時期があるため、以下で紹介していきます。
年度の変わり目
年度の変わり目は転職者や退職者が出やすく、人員が大きく変動する時期にあたります。生産計画が新しいスケジュールに入る増産期でもあるため、この時期には期間工を大量に募集します。
この時期の人員変動は企業側でも想定内であることが多く、採用枠も大きく拡げることが計画されます。大量の人員補充を目的とするため、採用率も高くなるこの時期が狙い目といえるでしょう。
契約更新の時期
契約更新の時期も採用枠に大きく影響します。期間工の契約は「6か月」ごとに更新されることが多く、年度の変わり目である3月~4月に採用された人達が最初の契約更新を迎える9月~10月も人員が変動する可能性があります。
期間工は契約期間を定めて会社と直接契約する雇用形態のため、原則として更新時期以外に辞めることはできません。そのため、契約更新の時期に退職者が一定数発生することになります。状況によっては年度の変わり目のタイミングよりも、更新時期を狙った方が受かる確率は高いと考えられます。
増産による繁忙期
一番受かりやすいと言われているのが、増産による緊急性の高い募集です。
生産計画は年次計画として予め決まったスケジュールで稼働します。しかし、事業計画の見直しによって生産計画が変更となることもよく起こります。このように、不定期に行われる募集は通常の定期募集より緊急性が高いため、受かりやすい状況といえるでしょう。
応募するのによいタイミングとは
受かりやすさのほかに、求職者にとって都合のよいタイミングというものがあります。
ここでは、働き方を充実させたい、または高い収入を狙いたいのであれば知っておくべき情報を紹介していきます。
入社祝い金アップのタイミング
入社祝い金とは、本来入社後の離職率を下げる施策の一つとして、一定期間就業すると支払われるお金です。入社祝い金自体は、期間工として一定期間働けば必ずもらえるお金ですが、不定期にこの金額が増額されることがあります。
「業績が好調のため、生産計画を上方修正して増員を計る」、「想定以上の人員変動があったため、緊急に採用計画を実行する」といった理由で募集をかける際、人を集めるのに効果的な施策として入社祝い金がアップされることがあります。
ただし、金額が上がるタイミングを狙うことは企業の経営状況が絡むため難しく、今後応募を検討するときの参考情報として知っておきましょう。
繁忙期以外の気楽なタイミング
大量募集や入社祝い金をアップしてでも採用枠を拡げて人員補給するときは、受かりやすいタイミングであると同時に忙しい時期でもあります。入社後、現場に配属された際、忙しいうえに右も左も分からない状態が続くと相応のストレスを感じる人も出てくるでしょう。
もしスロースタートで長く勤めたいと考えるのであれば、繁忙期以外の通常募集を狙う方がよいこともあります。生産現場には、増産期もあれば減産期もあります。仕事をしっかりと覚えるため、余裕のある時期を狙って応募するのも場合によってはよいタイミングといえるでしょう。
応募から就業まで
「受かりやすい時期」はありますが、応募すれば必ず受かるとは限りません。最低限の面接のマナーは身に付けたうえで、面接対策や自己アピールは準備しておきましょう。
履歴書だけでなく、面接に備えて自身の職歴や前職を辞めた理由、そして志望動機などは明確かつ簡潔に説明できるようにしておきます。特にアピールポイントについては、しっかりまとめておきましょう。
応募から採用されるまでは紹介会社との面談や説明会などのステップを経て、入社まで2週間から1か月ほどかかります。事前に雇用条件や社会保障など、調べておく余裕をもって準備するようにしましょう。
受かりやすい時期を狙って期間工で働こう
短期間でしっかりと稼げると言われる期間工の仕事では、年度の変わり目や契約更新の時期、企業側の都合で大量募集などがあった場合が受かりやすいタイミングとされています。また、仕事を覚えるためにあえて繁忙期以外の時期に応募するというのも一つの手です。
どのタイミングにおいても必ず受かるということはないため、履歴書や面接の準備は手を抜かずにきちんと行いましょう。