企業と決められた期間内の契約を結んで働く期間工は、契約社員の扱いになります。
「正社員ではないため、保険に入れないのではないか」という疑問をお持ちの方に向けて、本記事では、期間工が入れる保険について解説します。
保険の種類と、関連する税金の仕組みも解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
期間工でも保険に加入できる?
期間工でも保険に加入できます。
例えば、期間工の雇用形態は契約社員ですが、1週間の所定労働時間と1ヵ月の所定労働日数が、同じ現場の正社員の4分の3以上を満たしていれば、社会保険の加入対象となります。つまり、正社員と同様に保険に加入でき、メリットが得られます。
ただし、一口に保険と言っても、種類や加入方法はさまざまです。次の「期間工が入れる保険」で詳しく解説します。
期間工が入れる保険
保険には種類があり、国が運営する公的保険、民間の保険会社が運営する民間保険で性質も異なります。ここでは、6つの保険について解説します。
社会保険
国や自治体が運営する公的な保険です。病気やけが、失業、介護、老齢による疾病など、生活に困難をもたらす事態に遭った場合の支えとなる保険です。
先に触れた通り、期間工の雇用形態は契約社員ですが、1週間の所定労働時間と1ヵ月の所定労働日数が、同じ現場の正社員の4分の3以上を満たしていれば、社会保険の加入対象となります。
このほか、パートタイムやアルバイトなど正社員でなくとも、次のすべてに該当する場合は、社会保険が適用されます(厚生労働省 2024年時点)。
- 従業員数が51人以上の企業等で働いている
- 週の所定労働時間が20時間以上30時間未満
- 所定内賃金が月額8万円以上
- 2ヶ月を超える雇用の見込みがある
- 学生ではない
社会保険は、雇用先を通して国や自治体に支払われるため、税金と混同されることがありますが、これらは異なるものです。
ただ、年間を通して支払った社会保険料は、確定申告の際に所得から差し引けるため、節税メリットという点で関連があります。
社会保険というくくりの中にも、複数の保険があります。
企業に雇用されて働く従業員の場合、「厚生年金保険」「雇用保険」「健康保険」「介護保険」「労災保険」が、社会保険の内容です。この5つについて説明します。
厚生年金保険
公的年金制度の1つです。厚生年金保険料は、雇用する企業と折半して支払います。雇用先が半分負担してくれる制度です。
厚生年金保険のほか、公的年金制度には、20歳以上60歳未満であればすべての人が加入できる国民年金も存在します。
雇用保険
雇用の安定と就職促進を支える保険です。失業した際に、失業保険を受け取れるほか、育児や介護などを理由に休職する際に給付金を受け取ることができます。
健康保険
病気やけが、出産、死亡などの事態に備える保険です。混同しやすいですが、社会保険における健康保険と、国民健康保険は異なります。国民健康保険は、社会保険の健康保険に適用されない方を対象としています。
社会保険の健康保険の場合、加入する保険組合や都道府県によって保険料は異なります。
国民健康保険は、市区町村が運営しているため、居住地ごとに保険料が異なります。
介護保険
40歳から加入し保険料を支払うもので、介護が必要になったときに介護サービスを受けられます。平成12年から開始された比較的新しい制度です。高齢化が進む日本を、社会全体で支え合う制度です。
労災保険
業務や通勤の際に、労働者が負傷、疾病、障害、死亡といった事態に遭った際、労働者やその遺族のための給付を保証する保険です。
これらの公的保険のほか、ご自身の状況やライフプランに合わせて、民間の保険も検討できます。
保険に入るメリット
ここまで、主に社会保険について解説してきました。続いて、そもそも保険に入るメリットはどこにあるのかについて説明します。
家族を扶養に入れることができる
社会保険に加入すると、家族を扶養に入れることができます。
社会保険は、保険料を企業と折半で支払えるといったメリットがあります。家族を被扶養者にすることで、その恩恵を自分だけでなく家族まで広げられます。
傷病手当や出産育児手当
保険に加入しておくことで、いざというときの備えになります。「突然のけがで働けなくなった」「ライフイベントでお金が必要」といったときも安心できます。
医療費の負担が軽減
家族が多い方、特にお子さんがいらっしゃる方にとって気になる支出は、医療費です。
お子さんが小さいうちは病院にかかる機会も多いです。社会保険に加入していると、お子さんの医療費の負担を抑えることができます。
トヨタグループの総合保険に加入できる
トヨタバッテリーの期間工ならば、さまざまなリスクに備えられる、トヨタグループの総合保険に加入できます。
社会保険をはじめ、安心して働ける制度はもちろん、リゾート地で充実した余暇を過ごせる会員制保養所も利用できます。充実した大手グループの保険ですので、加入するメリットが多いです。
また、トヨタバッテリーは保険制度以外も充実しています。
入社いただくと、入社祝い金として50万円が支給されるほか、条件によっては総額312.5万円の報奨金・慰労金をお支払い可能です。
正社員登用制度や、入寮者に対する赴任旅費の補助も設けています。
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