自動車や精密機器メーカーなどに期間限定で働く期間工に 応募する際には、他の職に応募する場合と同様に履歴書の提出が必要となります。履歴書を書き慣れていないと「どのように書けばいいの?」「通りやすい書き方はあるの?」といった悩みを持つ人も多いのではないでしょうか。
履歴書は選考のための資料となるため、面接官へ熱意とやる気を伝えることが大切です。この記事では、期間工に応募するにあたっての履歴書の記入方法や履歴書で重要なポイントを紹介します。
目次
期間工の選考について
期間工は待遇もよく 、寮完備や各種手当など福利厚生も充実していることもあって貯金しやすい仕事とされています。応募条件についても学歴や経験、資格が不要なことも多く、メーカーの増産に合わせて募集することから数百人規模の採用で行われることも珍しくありません。
履歴書は応募者を選考する際の材料となり、面接時には面接官の手元資料となるため、しっかりと相手に伝わるように作成することが大切です。
履歴書に記載する各項目が数行程度であれば、印象が悪くなってしまう可能性もあるため、誠意が伝わるように丁寧に作成しましょう。
履歴書の項目別の記入方法
期間工の募集に応募するには、「直接企業に応募」「派遣会社を経由して応募」の二つの応募方法があります。派遣会社を経由して応募する場合は、履歴書の書き方について助言がもらえます。
履歴書はパソコンで作成することも可能ですが、手書きの場合は必ずボールペンで書くようにしましょう。文字のきれいさは印象を大きく左右するため、記入の際には丁寧な字を意識する必要があります。
履歴書では以下のような記入項目がありますが、すべての項目についてうそをつくことなく正直に書きましょう。
1.学歴、職歴
履歴書の学歴は、高校の卒業から記入するのが原則です 。高校も正式名称である「高等学校」の入学・卒業を書きます。高校卒業後に大学や短期大学、専門学校などの学歴がある場合は、入学・卒業を書きましょう。
職歴を書く際は、職歴を書く欄の最上部に「職歴」と書き、入社した会社名や入社年、雇用形態、退職理由などを順番に記入します。職歴をすべて記入し終わったら、「現在に至る」と書き、最後に右端に「以上」を書きます。
学歴や職歴の年号は、西暦でも和暦でもどちらでも問題ありません。ただし、一つの履歴書の中で年号を統一することが重要です。生年月日を和暦で書いているなら、学歴や職歴の年号も和暦にしましょう。
2.志望動機・自己PR
履歴書の中で、特に力を入れたいのが志望動機です。数百人規模の募集がある中で、面接官に好印象を与えるような志望動機を書くことで、選考に有利になります。
志望動機とは、言い換えると「この会社で期間工として働きたい理由」です。志望動機はインターネットなどに載っている定型文やテンプレートなどはそのまま流用せず、自分の言葉で書くようにしましょう。例文を参考にすることは問題ないので、応募先とのエピソードなどを織り交ぜながらオリジナルの文章を考えることが大切です。
また志望動機や自己PRが短文であれば、やる気がないという印象に受け取られることもあるため、記入欄に対する文章の長さも意識して書くことが大切です。
【志望動機の例文】 私は、〇〇の仕事に就くのが夢で学校に進学することを目指しています。貴社の給料や福利厚生は魅力的なので、進学資金を効率よく貯められると思い募集いたしました。貴社の車に幼少期から興味があり、製品づくりに携わりたいと思っております。採用していただけたら、期間満了まで精一杯働きたいです。 |
【自己PRの例文】 学生時代からスポーツをしており、体力には自信があります。将来のために貯金をしたいと思っているので、継続して貴社に貢献できるようになりたいと思います。 |
3.写真
履歴書に貼付する写真は、証明写真機などで3カ月以内に撮影したものを使用します。撮影する際は、スーツやジャケットを着用し、髪形やひげは整えて清潔感ある印象を意識しましょう。
履歴書に使用する写真は、証明写真機を利用するのが一般的ですが、最近ではスマホカメラを使って撮影することも可能です。スマホカメラを使用する場合は、背筋を伸ばした姿勢で、顔がきちんと見えるように撮影しましょう。履歴書の写真は、面接の時に面接官が同一人物かどうかを判断する意味もあるため、現在と髪形や雰囲気が変わらないように注意が必要です。
4.資格・免許
履歴書の免許や資格の項目には、取得済みの免許や資格を略称ではなく正式名称で書きます。何もない場合は「特になし」と記入しましょう。
取得した日付は、学歴・職歴と同じく和暦または西暦で統一します。また履歴書に記入できる免許や資格は、すでに取得済みのもの以外にも、取得に向けて現在勉強中のものを記入しても問題ありません。
応募する企業によって、有利になる資格や免許は異なります。例えば、設備関連の企業なら「電気工事士」や「電気主任技術者」、物流・倉庫なら「フォークリフト運転士」などがあります。
履歴書で重要なポイントは?
履歴書の項目をすべて書き終えたら、応募や面接会場に向かう前に以下のポイントを確認しましょう。
- 相手に伝わる文章か
- 誤字脱字はないか
- 持参する場合はクリアファイル
一度冷静になって相手に伝わる簡潔な文章なのかを確認しましょう。長文であればやる気は伝わりますが、何を言いたいのかが分からなければ本末転倒となります。
次に誤字脱字がないかをチェックしましょう。入学年度や退職年などの数字、応募先を意味する「貴社」の使い方などに注意が必要です。誤字脱字があると、面接官に「入社してからも適当な仕事をしそうだ」と判断される可能性があります。また書き終えた履歴書を持参する場合は、クリアファイルに入れて保管しましょう。クリアファイルに入れることで、シワができたり汚れたりすることを防いでくれます。
履歴書の基本を押さえて、期間工に応募しよう!
数百人規模の募集が行われる期間工の選考時の材料となる履歴書は、面接官の手元資料にもなるため熱意とやる気を伝えることができます。
特に志望動機は、定型文やテンプレートなどをそのまま流用するのではなく、自分の言葉で書くことが重要です。応募先との関連あるエピソードを踏まえた上で、「なぜそのメーカーで働きたいと思ったのか」という応募した動機をはっきりさせましょう。書き終えたら、一度冷静になってチェックすることも大切です。
期間工に応募する際には、ここで紹介した内容を参考に履歴書を作成していきましょう。