「期間工の仕事は人手不足」という話を聞いたことがないでしょうか。
期間工は特別な資格がなくても応募できることから採用のハードルが低く、短期間で集中して稼げるといわれます。
「採用されやすく条件も良いのになぜ人手不足なの?」「仕事がきついから継続して働ける人がいないのではないか?」と疑問を持つ方もいるでしょう。
そこでこの記事では、「期間工の仕事は本当に人手不足なのか」「なぜ人材が必要とされるのか」「きついから続かない人が多いというのは本当なのか」について解説します。
積極採用を行っているメーカーの情報も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
期間工は本当に人手不足なのか
期間工は人手不足であるといえます。
具体的な求人倍率などは「期間工の人材が必要とされる理由」で解説します。
期間工を必要とする多くのメーカーで継続した採用を行っていることからもうかがえます。
次にメーカーの採用状況の具体例を示します。
近年のメーカーの採用状況
期間工を必要とするメーカーには、自動車・自動車関連メーカー、電機メーカー、電子部品メーカー、化学メーカー、食品・飲料メーカーなどがあります。
例えば、自動車メーカーの期間工採用状況は、以下のとおりです。
トヨタ自動車:国内外の工場で期間工を募集しており、特に生産が増加する時期に多くの人材が必要となるため、決まった時期に大量採用を実施。
ホンダ:トヨタ自動車と同様に期間工を積極的に採用しています。特に新モデルの生産に合わせて人手を増やす傾向がある。
他業界のメーカーも同様に、繁忙期に合わせて大量に期間工人材を採用したり、毎年決まった時期に一定の人材確保のための採用を行っています。
また、新製品の開発や需要の高まりによって人手を増やさなければいけなくなった場合にも、期間工の募集が増える傾向にあります。
期間工の人材が必要とされる理由
期間工は人手不足であること、各メーカーで積極採用を行っていることを説明しましたが、なぜ期間工は人手不足なのか、根本的な問題について解説していきます。
日本の労働人口が減少しているため
期間工に限らず、日本の労働市場全体が人手不足に陥っているといわれています。
少子高齢化などが原因で、労働人口が不足しているためです。
需要の高い業種においては、この影響が顕著に表れています。
需要の高い製造業で必要とされるため
期間工は需要の高い製造業で必要とされます。
先にも触れましたが、需要が高いということは製品を供給するために多くの人手が必要になるということです。
一方で、製造業に従事する就業者は約20年間で157万人も減少(厚生労働省「2022年版ものづくり白書」)、製造業の求人倍率は2.06倍(厚生労働省2023年1月発表)とされており、人手が足りていない状況になっているといえます。
人の手以外での代替が難しいため
期間工の仕事は、AIやロボットによる自動化技術での代替が難しいとされています。
「検品や組み立てなど単純作業が多いから、代替しやすいのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、仕事の質や前後の工程との調整を踏まえると、実現が難しいところが多いようです。
現在AI等の導入を検討しているメーカー・一部代替しているメーカーもありますが、製造のライン全体を人の手以外で代替させることは、現時点では難しいといえます。
内閣府が掲げる「第4次産業革命のインパクト」によれば製造業はそのほかの産業と比べイノベーションによる雇用削減効果が薄いと見込まれており、実際に総務省の「情報通信白書令和3年版」によると、米国のAI導入状況が35.1%に対し、日本のAI導入率は24.3%にとどまっているとの報告がなされています。
今後も人手不足解消のためにAIやロボットの導入は進むでしょうが、すぐに期間工のニーズがなくなることはないでしょう。
期間工の仕事はきついから続かないって本当?
ここまで、期間工が人手不足である理由を説明してきました。
次に、「仕事がきついという理由で人が定着しないのでは?」という疑問について考察していきます。
きついと感じるかどうかは向き・不向きによる
期間工の仕事に限らず、仕事がきついと感じるかどうかは、向き・不向きによります。
期間工には次のような特徴があり、そうした働き方・環境にマッチしない場合は「きつい」と感じてしまうでしょう。
- 仕事は工場での繰り返し作業
- 寮で住み込みの生活になることが多い
- シフト制なので夜間の業務が発生することもある
- 勤務地である工場は都心から離れていることが多い
「繰り返し作業が苦手」「寮生活に合わない」「安定した生活リズムで働きたい」「都心に暮らしたい」という方は、期間工の仕事が辛いと感じる可能性があります。
ただ、仕事内容や環境はメーカーや勤務地によっても異なりますので、上記は主なポイントとして押さえ、詳細は各メーカーが提示している情報を確認しましょう。
期間工の就業期間は契約で決まる
期間工は。企業と契約して特定の期間だけ働く有期契約社員です。
契約期間は雇用先の企業によって異なりますが、3ヶ月〜6ヶ月で設定されていることが多く、契約期間満了後は雇用先と契約社員双方の合意のもとで契約の更新が可能です。
契約更新を行って勤務できる最長期間は2年11か月と定めている企業が多いですが、一部のメーカーでは最長4年6ヶ月の長期勤務が可能です。
期間工は人が定着しない仕事と考える方もいますが、前提として契約期間の定めがある雇用です。クーリング期間を経て働き続ける方もいらっしゃいます。
続けることで奨励金や満了金が充実する
期間工には契約期間の定めがあると述べましたが、期間工は契約満了や更新のタイミングでもらえる「満了金」や「奨励金」が充実している仕事です。
長く勤務するほど手当が充実するため、契約を更新して働く方が多いです。
「待遇が良いから続けたい」と考える方も多い仕事といえます。
期間工の手当について、次の記事で詳しく解説しています。
トヨタバッテリーでは積極採用を実施中
この記事では期間工は人手不足なのかどうか、その理由について解説しました。
「きついから仕事が続かず人手不足なのでは?」と考えられがちな期間工ですが、実は収入面での待遇が良く、働き方・環境がマッチすれば続けるメリットの大きい仕事です。
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